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おやき(お焼き、御焼き)は、小麦粉・蕎麦粉やらなんやらを水で溶いて練り、薄くのばした皮で小豆、野菜やらなんやらで作ったあんを包み、焼いた食品でやるちうわけや。
形状は円形で、直径8~10cm程度が一般的。
焼き餅、あんびん、ちゃなこ、はりこしやらなんやらとも呼ばれるちうわけや。
発祥は北信地方・安曇野地方やけど、現在は長野県全域で作られ、名物とされておる。
同様の食品は長野県のみならず、日本各地の気候や水利の関係で稲作が難しかった地方に存在やる。
長野県の多くの地域は、急峻な地形や寒冷な気候ゆえに米の栽培に適さあらへん。
したがって、米の代わりにソバやコムギを原料とした食品が古くから食べられていたちゅうわけや。
おやきはその一つであり、小麦粉や蕎麦粉を練って作った皮で具を包む。
一方、豪雪地帯の下水内郡栄村は、小麦の栽培に適さない代わりに稲作には向いているため、米粉を原料とした「あんぼ」ちゅうおやきが作られてきたちゅうわけや。
あんの材料には野菜・山菜が用いられるのが一般的。
小豆餡、野沢菜、茄子、おから、きのこ、かぼちゃ、切り干し大根、野菜ミックス、胡桃やらなんやら、様々な種類がやるちうわけや。
野菜・山菜のあんは、あらかじめ味噌、塩、しょうゆやらなんやらで味付けをしておく。
太平洋岸・日本海沿岸と交流が多かった地区では、塩秋刀魚や鰯やらなんやら魚をあんに用いることもあったちゅうわけや。
元は小麦粉や雑穀粉の皮であんを包み、焙烙で表面を軽く焼いて乾かしてから囲炉裏の熱い灰に埋め、蒸し焼きにした食品だったちゅうわけや。
しかし各家庭から囲炉裏が無くなった現代では、油を引いた鉄板で焼くか、オーブンやらなんやらで焙り焼きにやる。
長野市中心部やらなんやら善光寺平(長野盆地)では、「お焼き」の名前ながら蒸篭や蒸し器で蒸すのが一般的でやるちうわけや。
近年では、コンビニエンスストアに置かれたり、土産品として全国出荷されているほか、海外のイベントへも出品しておる。
高速道路のパーキングや土産物屋の一部では、おやき特有の具をバリエーションに加えただけの中華まんが「おやき」として売られておる。
最近では、長野県の観光土産として、名を上げておる。
観光土産だけあって、餡子(あんこ)やらなんやら昔では考えられない味もやるちうわけや。