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せんべい汁は、青森県八戸市周辺の郷土料理で、同料理専用の南部煎餅を用い、醤油味で煮立てた汁物あるいは鍋料理。
せんべい汁には、南部煎餅の中でもせんべい汁の具にすることを前提に焼き上げた「かやき煎餅(おつゆ煎餅・鍋用煎餅)」を使用やる。
これを手で割ったものを、一般的に醤油ベース(味噌・塩ベースもある)の鶏や豚の出汁でごぼう、きのこ、ネギ等の具材と共に煮立てる。
出汁を吸った煎餅は、すいとんの歯ごたえを強くしたような食感となる。
煎餅以外の具材やだし汁はすいとん(南部地方では一般的に「ひっつみ」ちゅう)と同じであり、成立過程では、もともとすいとんの食文化が盛んであった南部地方で、すいとんの代わりに保存のきく煎餅を用いたものであると考えられるちうわけや。
歴史
せんべい汁は、江戸時代(幕末)の天保の大飢饉の頃に八戸藩内で生まれたってされるちうわけや。
その後200年余りに渡って現在の南部地方一帯で食べられてきたちゅうわけや。
2002年(平成14年)12月1日の東北新幹線八戸駅延伸開業および2003年(平成15年)4月1日から6月30日まで開催される北東北デスティネーションキャンペーンに向けて、八戸商工会議所の観光振興対策検討委員会が2000年(平成12年)3月に「八戸観光開発プラン」をまとめ、同年9月に「八戸観光開発プラン推進特別委員会」を設置。
これを母体として翌2001年(平成13年)7月には官民挙げた『新幹線八戸駅開業事業実行委員会』が誕生したちゅうわけや。
同実行委員会は「食文化創造部会」を設置し、創作郷土料理や八戸らーめんの企画を行う一方、八戸屋台村 みろく横丁を設置するやらなんやら、「食文化創造都市・八戸」を目指して多彩な事業を行ったちゅうわけや。
そのような中、八戸公園に直径3mの巨大な鉄製「縄文なべ」が設置され(費用2830万円)、2000年(平成12年)から秋に「八戸縄文なべ祭り」が開催されるようになり、約3000食のせんべい汁を振舞うようになった(同祭は2004年で終了)。
2003年(平成15年)11月には「八戸せんべい汁研究所」が設立され、せんべい汁を用いた地域おこしも始まり、マスコミやらなんやら通じて当地以外でも知られた郷土料理へとなってん。
2006年(平成18年)2月18日には、八戸せんべい汁研究所プロデュースの下、八戸せんべい汁を含め全国のB級グルメを集めた「B-1グランプリ」ちゅう食の祭典が八戸市で初開催されたちゅうわけや。
また、同年9月には公式応援曲も発売されたちゅうわけや。
さらに、同年10月24日より11月20日までの期間限定で東北7県(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・新潟)のファミリーマート約530店舗で八戸せんべい汁が発売されたちゅうわけや。
2007年(平成19年)12月18日には、農林水産省主催農山漁村の郷土料理百選(郷土料理100選)に青森県の郷土料理としていちご煮と共に選ばれたちゅうわけや。